その噂って本当なの?コンタクトをしたまま寝ると失明しちゃうの!?
コンタクトレンズを使うのに慣れてしまうと、
つけたまま寝てしまったことがある方もいるのではないでしょうか?
何日間OKというコンタクトもあるという噂もあったり・・・
でも危険という噂もあるようで・・・
気になったので調べてみました。
コンタクトをしたまま寝ると本当に失明するの??
最初に結論を言ってしまうと、
コンタクトをしたまま寝るのはNGです。
確かに、ハードコンタクトレンズの場合ですと、
連続装用の認可を受けているので、
つけたまま寝ても大丈夫とはなっています。
が!
目の健康安全を考えるならば、外すことをオススメします。
実際、眼科医でも連続装用の認可が下りていても、
連続装用せずに、外す使用方法を指示しているようです。
では、コンタクトをつけたまま寝ると、
どんな問題があるのか?
問題はいくつかあるのですが、
一番代表的なものは、角膜に出来る傷と角膜の酸素不足です。
コンタクトをつけたまま寝ると、
レンズが目の中で乾きます。
乾いたレンズは、目にとっては明らかな異物になるので、
角膜と乾いたレンズが擦れれば傷が発生します。
傷が出来れば、そこから菌が入ります。
また、角膜には血管がないので、
角膜が呼吸をするときは、空気中の酸素をダイレクトに取り込むか、
涙にのって運ばれてきた酸素を吸収するしかないのです。
コンタクトをしたまま寝るということは、
目を閉じていて、コンタクトレンズが角膜を覆っている状態。
なので、角膜はほぼ呼吸が出来ていないということになります。
角膜が酸素不足になるとどうなる?
酸素がなくなれば、植物も動物も人間も死にますよね
角膜の中には、
目にとって重要な角膜内皮細胞という細胞があります。
角膜に充分な酸素が行き届かなくなると、
この細胞が減少してしまうのです。
角膜内皮細胞は、
一度失われると二度と再生しない細胞。
目の傷なら、いつか治ることがあっても、
減った細胞は二度と戻らない。
角膜細胞は、加齢とともにゆるやかに減少していくのですが、
コンタクトの不適切な使用(長時間装用)を続けると、
減少速度は早まってしまいます。
居眠りはどうなのか?
同じ理由で、NGです。
ただ、レンズの種類によっては、1時間程度の睡眠なら
眼医学的にみて許容されるものもあるようです。
詳細は、眼科医に確認するのが良いでしょう。
うたた寝で朝までコンタクトをつけたまま寝てしまったときの対処法
仕事など忙しい日々が続き、
帰宅して少しだけソファで横になるつもりが・・・
気づいたら・・・朝!?
ということがある人もいますよね?
万が一、つけたまま寝てしまった場合は、どうしたらよいか?
〇まずは、涙型の目薬などを点眼して、目に密着してしまったレンズをほぐす。
まっさきにコンタクトを外すのはいけません!
〇2~3分程してから、ゆっくりとスローペースでレンズを外す
レンズに密着したままの部分があると目を傷つける恐れがあるので、
ゆっくりがポイント
レンズを外す方向は、いつもと一緒ではなく、
下まぶたの方向にズリ下げるようにして外すのもポイント!
正面からよりは目に対する負荷を軽減出来ます。
〇裸眼の状態で、涙型の目薬などをたっぷり点眼して、
何度もひんぱんにまばたきをする。
失われた水分を眼球全体に行き渡らせます。
もし、裸眼になった状態で、目がしみるヒリヒリ感、痛みなど
違和感があるようなら、目に傷がついている可能性もあります。
早急に眼科を受診して下さいね。
とくに、違和感を感じなくても、
その後半日以上は、コンタクトはやめて、
目薬をひんぱんにさして、傷んだかもしれない角膜のケアをしましょう。
まとめ
いかがでしょう?参考になりましたか?
コンタクトは便利なアイテムで、一般的に普及していますよね?!
長時間OKとうたわれているものがあるにしても、
やはり帰宅したらコンタクトは外す習慣を身につけて、
目薬ケアして眼鏡で休息が大事かもしれません。
眼科医でも奨励していないならば、
長時間認可もどうなのか疑問でもありますが・・・
賢く上手にコンタクトを利用して自分の目を大切にしましょう!